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美容師におすすめしたい神社3【巫女ライター・紺野うみ選】

美容師の仕事は、毎日たくさんの人に会い、近い距離でその人の髪に触れる。それゆえ、他の仕事よりもずっと疲れる仕事ではないか? と思うことがあります。もう1つ、“紹介客”という言葉があるように、見えない縁によって人と出会う仕事だとも思います。

そこで今回ボブログでは、巫女であり神社ライターでもある紺野うみさんに、美容師にとって良縁を結び、疲れた心を癒し、商売を繁盛させる。「美容師さんにおすすめの神社」を教えてもらいました!

 

紺野さん
紺野さん
はじめまして、巫女ライターの紺野うみです。今回、このようなご縁をいただき嬉しく思います。いつも身近に持っておけるような、美容師さんのお仕事に関連するお守りがある神社を選びました。お守りは神社の神様とのご縁の証です。ぜひご参考になさってください。

 

紺野うみ(巫女ライター)/平日はフリーライター、休日に巫女としてご奉仕。神社・神道・生き方・心理学・自己分析・心について記事を執筆。すべての人が前向きに、自分らしく生きるために大切なことを伝えている。巫女ライターとしては、「書くこと」を通じて神様へのご奉仕を形にすべく、神道・神社・神様の心の本質を伝えることを使命として活動中。https://mosh.jp/konnoumi/home

 

美容師におすすめの神社① 日本で唯一の髪の神社・御髪神社(みかみじんじゃ)/京都府京都市

御髪神社公式HPより

御祭神/藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)
御神徳/髪にまつわるものごと全般

ご存じの美容師さんも多いと思いますが、まずは「日本の理美容業の祖」ともいわれる神様をお祀りする神社をご紹介したいと思います。神社としては比較的新しく、1961年(昭和36年)に京都市の理美容業界関係者らによって、髪の健康を祈願し建立されたのが「御髪神社」です。

御祭神=御髪神社にお祀りされている神様は、実在した人物で、亀山天皇の御代を生きた藤原鎌足の末孫・藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)公。皇居の宝物守護にあたる武士だった父を助けるために、生活の糧を得るため婦女の髪を結う仕事をしました。これが、現代で言うところの美容師・理容師となる『髪結い職』の起源と言われています。

紺野さん
紺野さん
御髪神社・ここがおすすめです

①「髪」を納祭した「髪塚」
髪は「神」にも通ずる神聖なものとして大切にされ、境内には参拝者から献納された「髪」を納祭した「髪塚」もあります。髪塚には、願い事をしながら切った髪の毛を納めると、ご利益がいただけるといわれています。

②ハサミのモチーフがついたお守り「匠守」
ご縁の深い神社のお守りをいつも身近に持っておくと、自分の身と心を守ってくださいます。お守りは、お詣り後ピンときたものを選ぶとよいですよ。遠方の方や参拝が難しい方には、公式HPからお守りの送付も受け付けてくださっているようですのでご活用ください。

御髪神社公式HPより

 

美容師におすすめの神社② 鏡作りの神様・鏡作神社/奈良県磯城郡

御祭神/石凝姥命(いしこりどめのみこと)など三神
御神徳/鏡の神、美容の神、美容師の守護神、金属加工の神、事業成功、商売繁盛など

撮影:紺野うみ

鏡づくりの神様として、全国で最も由緒の深い神社「鏡作神社」正式名:鏡作坐天照御魂神社(かがみつくりにいますあまてらすみたまじんじゃ)をご紹介します。古くから鏡づくりの神として信仰を集めており、美の神として技術向上を願う美容師や鏡業界の関係者の参拝が多い神社です。

主な御祭神は、石凝姥命(いしこりどめのみこと)という神様。この神様は、日本神話の中で太陽の女神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)が岩戸の中に隠れてしまった際に、再び世の中を明るくするためにたてられた岩戸開きの作戦に登場する、八咫鏡(やたのかがみ)をつくった方です。この八咫鏡(やたのかがみ)は、三種の神器として伊勢神宮の内宮に奉斎されています。

鏡作神社の御神体は、宮中に奉祀する三種の神器の一つである鏡を作るにあたって試作された鏡を祀っています。

紺野さん
紺野さん
鏡作神社・ここがおすすめです

①境内にある鏡池
古代から江戸時代にかけて、この地域には鏡作師が住み、鏡池で身をきよめてから鏡作りに励んだとも、この池の水を使って鏡をつくっていたとも伝えられているそうです。

②鏡のお守り
鏡は古くから、悪いものを跳ね返す「魔除け」の意味も持っていた、神聖なもの。心身を守りたい時にはこの神社で受けられる鏡の御守りを持ち歩くと良いかもしれません。

撮影:紺野うみ

 

美容師におすすめの神社③ 女性美容師にぴったり・六所神社 相模国総社/神奈川県中郡

御祭神/櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
御神徳/恋愛成就、厄除招福、家庭円満など

撮影:紺野うみ

お祀りされている神様は、日本神話に女神として登場する櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)。お名前には、美容師さんの仕事に欠かせない「櫛(くし)」の漢字が入っているだけでなく、八岐大蛇(やまたのおろち)退治の伝承に登場する際には「櫛」に姿を変え、その強い霊力により八岐大蛇の退治に力を貸したと伝えられている※ことから、ぜひ女性美容師さんの参拝をおすすめしたいと思いました。

※六所神社の大神様・櫛稲田姫命は出雲国で生まれ、永年人々を苦しめていた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という怪物に命を狙われていました。そんな時、須佐之男命(すさのおのみこと)という力強く荒々しい神様が救いに現れ、櫛稲田姫命を櫛の姿に変えて髪にさし、その力強い霊力とともに八岐大蛇を退治したといわれています。

縁結びや家庭円満などのご利益もあると言われています。また、源頼朝が北条政子の安産を祈願した神社でもあります。

紺野さん
紺野さん
六所神社・ここがおすすめです

①境内にある「六所龍神大神社」
出雲から櫛稲田姫命をこの地に祀った際、神様がお連れになったと言われる龍神様をお祀りしています。龍神様は雨水を司り、厄災を祓い清める力があります。また、財運向上・立身出世・健康長寿の御神徳もあります。

撮影:紺野うみ

②女性を災いから守る湯津爪櫛(ゆつつまぐし)のお守り
櫛稲田姫命の強い霊力・神秘力がこめられ、魔除け、いやがらせの回避、開運、良縁(恋愛に限らず、さまざまな良いご縁)を導くという意味でも、特に女性が持ったり、贈ったり、贈られたりすることで力を増すと言われています。

撮影:紺野うみ

 

もっと神社参拝を楽しむポイントを教えます!

①「御神体」に注目してお詣りする
例えば奈良県にある大神神社(おおみわじんじゃ)は、御神体が「三輪山」という山全体です。先ほどご紹介した鏡作神社は鏡が御神体ですし、神社ごとに様々なので、このあたりも注目されてみると、より神社参拝が楽しくなるのではないでしょうか。

②神社ごとの空気の違いを意識して感じるようにする
心が落ち着いたり、気分がよくなったり、心地がよいと感じられる神社は、あなたにとって相性の良い神社です。ぜひ神社ごとの空気の違いを感じてみて欲しいと思います。

③お詣りで神様に誓いを立てる
神様にお詣りする際、「○○してください」といった一方的なお願いになっている方も多いと思います。神様はあなたに必要なご縁を結んでくださるのですが、実際に動いて結果を出すのはあなた自身。「私は○○という願いがあります。頑張りますので、どうかお力添えをいただき、○○なご縁を結んでください」という姿勢が大切ですよ。

④お守りは直感を大切に選ぶ
よく「お守りをたくさん持っていると神様がケンカをする」という話を耳にすることがありますが、そんなことはないのでご安心ください。ただし、たくさん持っていて雑に扱うのはよくないですね。おすすめは、お気に入りのポーチにお守りを入れて持ち歩くこと。そして1年経つかお願いが叶った頃、神社にお戻しして神様にお礼を伝えましょう。

 

紺野さん、美容師さんにおすすめの神社を教えていただき、ありがとうございました! 突然こんな質問で恐縮なのですが、神社に呼ばれたりすることってあるんでしょうか?
編集部
編集部
紺野さん
紺野さん
ありますよ! 例えば、誰かから話を聞いて気になっていた神社が、たまたま観ていたテレビで紹介されていた、雑誌でも紹介されていた。そういう体験のことですよね?
そうなんです! 3年ほど前に、テレビに「こんぴらさん」が出ていて。実は実家が近く、観光地としてよく紹介されているので流し見していたんですが。その1週間後には毎週観ていた『ブラタモリ』が金刀比羅宮の紹介で、そして休日に何を思ったか偶然観た『60歳のラブレター』の中にまで金毘羅宮が出てきて。その時はさすがに実家に帰りました(笑)
編集部
編集部
紺野さん
紺野さん
気のせいかと思いますよね、でもきっと必要なご縁があって、神様に呼んでいただいていたのだと思いますよ。私も知人に紹介され気になっていた神社が、偶然予定していた旅行先の近くにあることが分かり、思いがけず参拝できたというありがたい経験をしたことがあります。
他にも、三重県の「猿田彦神社」に呼ばれたこともあって。。。紺野さんにお話ししてすっきりしました!
編集部
編集部
紺野さん
紺野さん
猿田彦神社は、みちひらきの神様ですよね。進むべき道に案内してくれようとしたのかもしれませんね。神様は男女のご縁ばかりでなく、友達や仕事なども含め、さまざまなご縁を結んでくださいます。もちろん行動するのは自分自身ですが、お力添えや勇気が欲しいときや、気持ちを切り替えてがんばりたいときなどは、ぜひ神社に参拝してみてくださいね!

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