J.Y.PARKさんは、オーディション番組『Nizi Project』の総合プロデューサーであり、韓国3大芸能事務所ともいわれるJYPエンターテインメントの創業者でもあります。
『Nizi Project』は、今年の1月末から『Hulu』と地上波では『スッキリ』で、世界に通用するガールズグループをつくるために、世界10都市で1万人以上がオーディションに参加するところから追いかけていました。現在9人の選抜メンバーが選ばれ、『NiziU(ニジュー)』としてこの秋正式にデビュー予定とされています。
僕は『スッキリ』でたまに観ていて、そろそろ9人が決まるという頃になり、これは美容師としておさえておかなければ! 社会現象になるかも! という直感で、『Hulu』を契約してすべて観ました! 正直、最初は軽い気持ちで観始めたんですが、これは面白い。特に美容師におすすめしたいと思い記事に書くことにしました。
J.Y.PARKさんの褒める言葉は、人を目標へと導く
J.Y.PARKさんは本当にたくさんの素敵なコメントを残していましたが、僕が一番感じたのは「見抜く目」と「話の仕方、もっていきかた」「褒め方」が本当にすごいなと。LINEの執行役員やZOZOの室長を過去に務められていた田端信太郎さんも、経営者こそ見るべき! と推されてますが、本当に経営者こそ見るべきだと思いました。
読者である美容師の皆さんであれば分かっていただけると思うのですが、叱る。怒るということはとても難しいことですよね。僕自身も最近メンタルトレーニングについて本を読んで勉強しているのですが、そのほとんどで、叱ること、怒ることは“逆効果”であると書かれてあります。
それよりも、いかに脳を騙して、目的、目標に持っていくか? というところが大事なんですが、J.Y.
めちゃくちゃ参考になる! J.Y.PARKさんが人を褒める時
『Nizi Project』を観ていても、ただダンスや歌が上手なだけだと褒めてもらえませんし、
J.Y.PARKさんが人を褒める時
・やる気が満ちあふれている時
・今までと違うことに挑戦した時
・前回よりも上達したことがみえた時
うまいけど、前回と何も変わらない時、上達が見えなかったりする時は全く褒めません。
褒めるタイミングも難しいと思うことがありますが、J.Y.PARKさんから、上達が見えた時やチャレンジした時に褒めることこそ、言われた相手の後押しになる、自分が教育で一番意図することだと気づかされたものです。
J.Y.PARKさん流の、肯定から入る話し方が世代ギャップを埋める!
僕たち世代(今年で44歳です)や、ちょっと下の世代は、やっぱり怒られる、叱られる、
今の若い子たちと、僕たち世代が一番違うところは何か? を考えてみました。
一番は、根性論で育ってきた僕たち世代って「否定から入る」人が多い気がします。(もちろん全員ではないですよ)例えばいいもの、いい作品、美味しいものを食べても、自分の過去や経験に自信があるから素直に褒めないで粗を探したり、まず気になる部分から話をしたりする傾向があります。
が、今の時代20代の子達って「なんでも可愛いとかいいね〜」
美容室の経営者ってどちらかと言うと“否定の世代”の方が多いと思うのですが、そ
褒めるのが苦手な方も『Nizi Project』を観たら、間違いなくJ.Y.
美容師として『Nizi Project』は絶対みてほしい!
美容師としての初心を思い出させてくれる
他にもおすすめしたい理由はたくさんあります。もう1つは、人の成長が見て取れるところ。ここの醍醐味って、美容師をやっていて後輩を教えていても感じるんですが、やっぱりすごいです。特に、『Nizi Project』を観た中でいうと、1次東京合宿と2次韓国でのダンスのレベルの上達ぶりは素人が見ても分かるくらい差があります。
美容師は、2年目になれば1年目の子を教えるという仕事が増えます。その醍醐味は後から思い返すと美容師を続けていくうえで大切な要素なのですが、今当事者である若い美容師さんや、すでにオーナーになり現場から離れている美容師さんはわからなかったり、忘れてしまっているかもしれません。自分を重ねて観てみるのも面白いし、仕事にもつながると思いますよ!
この先日本のトレンドがどう移り変わるか体感できる
さらにもう1つ、『Nizi Project』を観て僕個人が感じたことは、残念だけどbeautyやファッションはもう圧倒的に韓国に負け
選抜された9人が所属する『NiziU』は、日本じゃなく世界に通用するグループを目指して、戦略的にメイクもファッションもディレクションされています。だとしたら、少し寂しくなってしまうのですが、日本のトレンドが持つ世界的影響は今後ますます弱くなるだろうと思います。
美容師としても、お客さまの世代によっては、韓国のトレンドを意識した提案が必要になる、すでに必要になっているのは言うまでもありません。
いろいろと書きましたが、一番言いたかったことは、美容室を経営している40代世代にこそ『Nizi Project』を観てほしいということ。
僕自身、ファンクラブにも入るハマりっぷりです。(それも手違いもあり3口も入っ
6月末に、メンバーの選抜が終わった後のロス感も半端なくて、
約5年前の『SIXTEEN』時のJ.Y.PARKさんは、『Nizi Project』の時と比べると少しとがっていて、コメントもシャープです。その辺もぜひチェックしてくださいね!
【9月14日追記】
最近YOUTUBEで見たのですが、J.Y.PARKさんも昔はよく怒っていたそうです。しかし『TWICE』をプロデュースするくらいから、だんだん怒れなくなっており『Wonder Girls』プロデュースまではよく怒っていたと。時代の流れを敏感に感じ取ってこその、J.Y.PARK流「褒め方」はやはり必見です!
齋藤隆志[favorite garden(フェイバリット ガーデン)/鳥取県・米子市、広島県・広島市]
さいとうたかし/1976年1月15日生まれ、鳥取県出身。松江理容美容専門大学校通信課程修了。2004年、鳥取県米子市にfavorite gardenをオープン。2017年広島に2店舗目を出店。JHAファイナリストの常連で2015年、2019年にはAREA STYLIST OF THE YEAR、中国・四国エリア賞を受賞。facebook、instagram、noteなどのSNSで発信する歯に衣着せぬ物言いは多くの美容師の指針となり、つくりだされる作品は多くの美容師ファンを持つ。
[…] 先日、favorite gardenの齋藤さんの「J.Y.PARKさんの記事」をはじめ、アイドル、ドラマ、コスメ、食べ物など、すっかり日本のカルチャーシーンの一部となっている今日このごろ。もちろんヘアも例外ではありません。 […]
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