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全国売れっ子スタイリスト連載第5回「自分のお客は、自分を映す鏡」/最高売上278万円/北海道札幌市

月刊BOBの長寿連載、『日本全国売れっ子スタイリストを探せ!』。なかなか知ることのできない、リアルに売り上げが高い美容師さんの数字や取り組みを赤裸々に取材するこの企画。2004年に「人が好き!美容が好き!」というメッセージを掲げて始まり、名前や形を変えながら日本全国の200名近い美容師さんを紹介してきました。(現在の連載タイトルは「日本全国売れてるスタイリストを探せ!」)働き方、ライフプラン、キャリアプランのヒントが詰まっていて、掲載はいつも雑誌の後ろのほうですが反響の大きい企画です。

今回は月刊BOB2004年8月号掲載の第5回をご紹介します。

全国売れっ子スタイリスト連載第5回 山田 亮[CUT CUT JUN(カット カット ジュン)/北海道札幌市]2004年8月号掲載

山田さんの売上データ

プロフィール

やまだりょう/1962年8月30日生まれ。北海道夕張市出身。千歳北陽高校卒業後、北海道理容美容専門学校に通学しながら、札幌市内の美容室に見習いとして住み込みで入社。その後3サロンを経て95年に札幌市内のCUT CUT JUNに入社。現在、同社の常務取締役兼サロン統括ディレクターを務める。

サロンデータ

CUT CUT JUN(カット カット ジュン)
スタッフ数:21人
場所:北海道札幌市

月9日の勤務でも指名客100人越え

ロンドンのサスーン講師の研修で5月は9日間、11月はロンドンと東京での研修で16日間しかサロンに立っていないという。その他の月は平均22日の稼働。

読書で日本語力を磨く

北海道で一番講習が多い人物として知られている山田さん。
教え子のほとんどが、全国のコンテストで上位に入賞している。

「高校生までは内気で不器用で、何の取柄もないような男でした。
父親は教師で立派な人なのに、自分は本1冊すらまともに読めない。
そんな自分を変えたくて、無理やりにでも本を読むようにしたんです」

今では1カ月に少なくとも8冊の本を読んでいる。
中でも日本語にまつわる本が好きで、斎藤孝著『声に出して読む日本語』や『三色ボールペンで読む日本語』がお気に入りだそう。

「主観、客観性についてや、モノゴトを整理する発想のヒントがいっぱいです。
講習で技術を“伝える力”“教える力”は、読書で身に付いたのかもしれませんね」

お客をデータ化して自分の美容師像を具現化する

『札幌の街をオシャレな人でいっぱいにする』
という目標を掲げている山田さんは、スタイリストとしての向上心も強い。
担当したお客は年齢層や職業、ヘアスタイル提案、仕上げタイプで分類し、自分を客観的に見るモノサシにしている。

「自分のお客は、自分の今を映す鏡。
データ化することで、自分を客観的に見ることができるのです。
自分がどんな美容師なのか、今後どうなりたいのかが見えてきます」

山田さんは今、40代に入った。
それでもお客の中で一番多い年齢層は20代で、全体の41%を占める。
札幌の街をオシャレでリードする女性たちだ。

「札幌の街を、オシャレな女性で溢れさせたいんです。
周りをリードして、影響を与えてくれる人たちがたくさん来てくれているのは、自分の想いが伝わっているからなのだと自信にもなります
この層の中でも、アパレル業の女性は特にオシャレに敏感。そういった女性たちにももっと選んでもらえるような美容師になりたいです」

お客から「山田さんにすべてお任せします」と言われるのが究極の理想。
来てくれたお客に夢や感動を与え、信頼してもらえるスタイリストを目指している。

この記事は月刊BOB2004年8月号からの引用です。

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