本来ならば今日から東京オリンピックが開始予定でしたね・・。
しかし、新型コロナの感染拡大により延期になりました。日本では一度は収まった感染者も、感染者が再び増加の一途をたどっています。
もはや街を歩く誰が感染者なのかわかりません。その状況下で、多数のお客様が出入りする美容室では、サロンの防御機能を最大限に高めて感染拡大に備えることが急務です。
お客さまに安心して来店していただくために最も重要なのは正しい消毒の知識。大切なお客さまの来店を拒むことはできませんから、お客さまに触れるものやスタッフ同士で使用するアイテムをしっかり消毒し、感染を防ぎましょう。
感染経路のおさらい
これまでに新型コロナウイルスは接触感染・飛沫感染によって感染が起こるとされていました。そして最近、それらに加えて空気感染の可能性も否定できない、との見解がWHOから出されています。
つまり、直接触れるものへの消毒・またつばやくしゃみなどの飛沫が付着している可能性のあるものへの消毒を徹底しなければならないのです。
【参考】WHO(2020) 「Transmission of SARS- CoV-2: implications for infection prevention precautions」https:// www.who.int/news-room/ commentaries/detail/ transmission-of-sars-cov- 2-implications-for- infection-prevention-precautions,(閲覧日:7月23日)
美容室での消毒方法について
アイテム・場所別の消毒方法
美容室での消毒は、消毒液を水で希釈した水溶液を使用するのが簡単でコストも低く抑えられます。その場合、新型コロナに有効なのは
・エタノールなどのアルコール消毒液(60%〜、70%〜 できれば70%以上が望ましい)
・次亜塩素酸ナトリウム(0.05%〜、0.1%〜、0.5%〜)
などが挙げられます。
(他にも有効な消毒液はさまざまありますが、日々更新されているので詳しくは厚生労働省のサイトをチェックしてみてください⇒厚生労働省 新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について)
*次亜塩素酸ナトリウム消毒液のつくり方はボブログの記事でも紹介しています!ペットボトルの容器を使って簡単につくれるのでこちらもぜひチェックを★
シザーズやレザーなどの金属類
美容師法施行規則等で定められているアルコール濃度は76.9%以上。新型コロナは60%以上で除菌できるので、この規定の濃度であれば十分有効です。
シザーズやレザーは塩素によって腐食するため、アルコールでの消毒がベターです。営業後や営業前にはアルコールの一種であるエタノール水溶液に10分ほど浸漬し、消毒を。
営業中はお客さまが入れ替わるたびにアルコールスプレーなどで消毒を実施しましょう。
コームなどのプラスチック類
こちらも塩素によって材質が変わってしまうアイテムもあるため、アルコールでの消毒がベターです。しかしエタノール水溶液にも漬け過ぎると変形してしまうので注意が必要です。
ケープなどのリネン類
リネン類はアルコール、次亜塩素酸ナトリウムどちらの消毒法も実施可能ですが、使用の際に注意が必要です。
タオルは原則、お客さまの肌に直に触れるので、一人ごとに洗濯済みのものに取り替えましょう。使用後は次亜塩素酸ナトリウムに浸け置き、その後洗濯を行うのがベターです。
ケープなどの枚数制限のあるものは、アルコール消毒を行い、十分乾かしてから使用するようにしましょう。
※各消毒法を実施する際、混ぜて使用しないように注意してください。
お手洗いなど
こちらもアルコール・次亜塩素酸ナトリウムどちらでも消毒が可能です。しかし、冬に流行しやすいノロウイルスやロタウイルスにはアルコールは無効なので、留意しましょう。
正しく備えて、美容室からクラスターを出さない!
政府が経済を回す姿勢を変えない以上、コロナ対策を日常化していかなければいけないフェーズに突入しました。
その状況下では「コロナ対策をバッチリしているから大丈夫」という安心がお客さまの来店動機に直結しています。
知識と技術によって、withコロナ時代を乗り切っていきましょう!
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