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アフターコロナは新規集客チャンス! コロナ前後のSNS利用者動向まとめ

アフターコロナ、実は新規集客のチャンス!

リテラシーが変化。お客が再流動化している理由

月刊誌の取材や新型コロナ大臣に提出したアンケートを通してたくさんの美容師さんやディーラーさんにお話を伺う中で、アフターコロナの美容業界ではお客が再流動化していることが見えてきました。

理由①遠方の行きつけのサロンに行きづらくなった

理由②サロンに行っていいのか?など、お客自身が自分でリサーチする機会が増えた

理由③来店周期が延びたことで、お客が自分がヘアに求めることを見直した

理由③サロンに行けなかったことで、優先順位が変化した(デザイン<縮毛矯正など)

理由④感染対策を気にしている

筆者の周りでも、
「ワンオペで時間がかかる行きつけのサロンからアシスタントがいて早いサロンに変更」
「予約の取りやすいスタイリストさんに指名変更」
「応急処置的に近所のサロンに行った」
「感染対策がしっかりしているお店に行った」
などの声が聞こえてきます。
サロン変更してもすぐ固定化しない可能性のほうが高いわけなので、これは「違うサロンの顧客になった」というよりは「サロンジプシーになった」状態です。

また、新型コロナウイルスが人々を不安にさせたことで、消費者のリテラシーは変わってきていると考えられます。例えば飲食店なら、雑誌や口コミサイトの営業時間を見て行っても営業状況が違ったりするので、今までとは違う調べ方が求められることになりました。「調べる」「見直す」ことへのハードルが劇的に下がっていたのが緊急事態宣言期間中だったわけです。

揺り戻し需要の予期

illustration:倫理を忘れたグルメ野郎

ボブログですでに紹介したように、サロンマネジメントに強いコンサルタントの伊藤豊さんは「6・7月に、自粛期間中美容室に来れなかった人が押し寄せ、いつもは落ち着いていることが多い9、10、11月も例年より客足が増える」”揺り戻し需要”を提唱しています。

自粛明けのお客の戻り具合については今まさに現場での実感の声が聞こえてきます。また「地元のサロンに行って失敗した人が多い」「期間が空いたことで、リタッチ幅が広いなど、難しい施術になる場合が多い」という意見も伺うことが多いです。先述したリテラシーの変化も影響して、施術に不満を感じて流動化したお客が揺り戻し需要に拍車をかけている可能性があります。

流動化しているお客に向けて発信強化を!

既にSNS発信が自力集客の主戦場になっていましたが、今回のコロナ禍でその傾向にはますます拍車がかかっているはず。なので、流動化したお客を新規客として獲得するためには発信強化が有効です!

発信強化のために、コロナ前・後のSNS事情の変化をまとめました

リサーチ会社が発表した資料から、美容師さん向けに役立つ情報をピックしてまとめています。各情報の文末にソースと調査方法を付記しました。

「情報は自分で検索して手に入れたい」。SNSも情報収集目的が強い

情報収集等の行動について15項目をあげたアンケートで最も高いのは「情報は自分で検索して手に入れたい」(67.0%)であり、次いで「SNSは自分で情報を発信するよりも、見て楽しみたい」(56.6%)、「何かを買う時は、使っている人の評判が気になる」(51.7%)、「知りたいことによって、情報源を使い分けている」(50.7%)、「結局、決まった情報源ばかり見てしまう」(46.5%)と続く

特に35歳未満の若者に関しては、

「友達や好きな有名人、趣味のつながりなど、自分の選んだ人とつながっているSNSの情報が一番信用できると思う」(29.5%。全体の結果よりも+9.1%pt)や「マスメディアよりも、個人が発信するSNSやブログなどの情報の方が信頼できる」(30%。+9.0%pt)

という傾向があった。

情報発信に使うメディアが何かということよりも、情報発信している主体が誰かということに一層、主眼が置かれるようになっていることも指摘できる。

2020年3月に行われた全国に住む20~59 歳の男女6,183人に対するウェブアンケート(うち35歳未満が1,382人)。ニッセイ基礎研究所「暮らしに関する調査」より。

SNS全体の利用時間は増加傾向、特にtwitterとLINEの利用頻度が上昇

全体の63.7%のユーザーが、コロナウイルスの拡大以降も、SNSの利用時間は「普段と変わらない(どちらでもない)」と回答しました。「すごく増えた」または「増えた」と回答した人は34.5%にのぼり、「減った」「すごく減った」と回答したユーザーは1.8%に留まりました。

利用する頻度が増えたSNSについて、全体の67%が「Twitter」、60%が「LINE」と回答、この2つのプラットフォームの利用頻度が増えている人が圧倒的に多いことが分かりました。FacebookとInstagramはそれぞれ29%、39%でした。

4,157名対象のウェブアンケート。調査期間2020年4月8日~4月12日。アライドアーキテクツ株式会社調べ

twiはコロナ情報、インスタは趣味情報

「もっとも利用する頻度が増えたSNS」を現在利用する目的についてSNS種類別に集計したところ、全てのプラットフォームを通して「コロナウイルスに関する情報収集」を目的として利用していると答えたユーザーが6割以上にのぼりました。

「Twitter」は「コロナウイルスに関する情報収集」

「LINE」や「Facebook」は「友人・知人などとのコミュニケーション」

「Instagram」は「趣味や好きな情報に関する情報収集やコミュニケーション」

を目的に利用頻度が増えている傾向。

4,157名対象のウェブアンケート。調査期間2020年4月8日~4月12日。アライドアーキテクツ株式会社調べ

インスタグラムはフィード投稿<ストーリーズ

調査対象期間は2020年1月1日~4月6日。フィード投稿の平均表示回数は横ばいに推移している一方で、ストーリーズ投稿の平均表示回数は2月中旬以降、上昇し続けていることがわかった。

新型コロナウイルスの影響により生活者のライフスタイルに大きな変化が生まれていた3月25日~31日の期間のストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日~7日の期間と比べると31%増加。日本国内におけるコロナウイルス関連の話題が急増した2月中旬頃以降に、ユーザーがストーリーズ投稿を閲覧する時間や頻度が増えたと考えられる。

Instagram解析サービス「SINIS」に登録されている約19,000件のビジネスアカウントにおける、フィード投稿502,073件とストーリーズ投稿302,360件を調査。テテマーチ株式会社調べ

人気コンテンツは「学習」「アパレル」「雑貨」、コロナ後に行きたい「観光・レジャー」もねらい目!

「学習コンテンツ」を投稿しているアカウントの3月25日~31日の期間のストーリーズ投稿の平均表示回数は、2月1日~7日の期間と比べると87%増加。これまで以上に自分の生活に役立つノウハウを求めており、自宅での時間を有効活用しようとしていることが推察できる。

「アパレル」および「雑貨」関連のコンテンツを投稿しているアカウントのフィード投稿の平均保存数は、2月上旬以降上昇傾向。また、ストーリーズ投稿の平均表示回数は、季節の変わり目でアパレルや雑貨の需要が高まる時期にもかかわらず外出自粛が呼びかけられ始めた3月初旬から、上昇し始めている。

「観光・レジャー」関連のコンテンツを投稿しているアカウントのストーリーズ投稿の平均表示回数は、都知事の緊急会見により週末の外出自粛要請が出され、大型テーマパークの休園延長も発表された3月下旬以降、伸びている傾向がみられる。ポジティブに「コロナが終息したら行きたい、やりたい」と思える場所やことを探している生活者も多いことが数字に表れている。

Instagram解析サービス「SINIS」に登録されている約19,000件のビジネスアカウントにおける、フィード投稿502,073件とストーリーズ投稿302,360件を調査。テテマーチ株式会社調べ

高エンゲージメントの投稿時間が増加。午前中がねらい目!

見てくれる人が多い時間帯を狙って投稿するのは基本中の基本。シカゴの会社の調査によると、エンゲージメント(投稿への反応数)がつく時間が3月に激しく変化し、生活様式が変わって人々が見ている時間帯が増えていることがわかる。

エンゲージメントのピーク:2020年1~2月→2020年3月

facebook:水の11時→月~金の10時-11時

Instagram:水の11時、金の10時→月火金の11時と火の14時

Twitter:水金の9時→金の7時~9時

SNS解析ツールを提供するシカゴのsprout social社が自社サービス利用アカウント2万件以上を調査したデータ。抄訳は筆者による。

ライブ動画を見る人が増えた

本家インスタグラム社による調査。

3月11日〜3月17日と3月18日〜3月24日の7日間を比較した結果、全世界でライブ動画を視聴するアカウント数が50%増加。外出自粛により自宅での滞在時間が長くなったことが要因と見ており、日本国内のライブ動画の配信数もグローバルと同様に増加傾向にある

 

まとめ:情報収集目的が増えている。「役立つ」「後で見る・やる・行く」がカギ

本記事の冒頭でリテラシーの変化に言及したように、情報収集を目的とした利用が増えているようです。

それに答えられる発信と、保存して覚えてもらえるように「後でもう一度」と思わせる内容がカギとなりそうです。また、レジャー情報に意外にも人気があった通り、自粛明けに何をするか?未来を考えさせるような投稿は来店動機にもなりやすくおすすめです。

ウェブでの情報発信は、注目されるキーワードをいかに見つけるかが重要

googleで検索されている美容に関係するキーワードの動向を分析した記事を来週公開予定です。

また、コロナ禍を逆手にとってキーワードをハックしたウェブ発信で、5月に最高売り上げ記録を更新した美容師さんのノウハウを、7月1日発売の月刊BOB8月号で6ページにわたって公開します。ぜひご注目ください。

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