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もっと知りたい! 声で発信できるSNS「stand.fm」

「stand.fm」は未来のYoutubeになりえる、昨日マスターさん(AFLOAT)への取材記事をお届けしました。採用活動(求人)やサロンの集客に今後役立つかもしれないことは分かった。じゃあ、実際スタイリスト、アシスタントで使っている美容師はいるの? その人たちの感想も聞いてみたい、と思い取材を実施しました。

取材にご協力いただいたのは、スタイリスト11年目の坂口 南さん(kakimoto arms)と、アシスタント4年目の鍛治麟太朗さん(Mars international)。
担当編集が「stand.fm」を徘徊したところ、配信内容が面白い! と思った2人の美容師さんです。2人へは「レター」を通じて連絡を取ったため、必要以上に驚かせることになってしまいました。この場を借りてお詫びします。

坂口さん
坂口さん
私のチャンネルへは、こちらから
鍛治さん
鍛治さん
僕のチャンネルへは、こちらから

 

ラジオ番組を自分でつくる、単純に楽しめるのが「stand.fm」

――「stamd.fm」を始めた理由を教えてください。

坂口さん:偶然、雑誌で「stand.fm」を知りました。目で見るSNSに疲れていたのと、もっと日々の溢れる想いで人との距離が縮まるような温度感が伝わるものを探していたので、これだなと。あとは、しゃべるのも上手くなりたかったので、練習になると思い始めました。違和感なく、失礼がなく、その瞬間に気持ちが伝わる話し方ができるようになりたいと思っています。

鍛治さん:ネット上の友達で、シンガーソングライターの方がいるのですが。その人が「stand.fm」を始めていて、おもしろそうだと思ったのが最初です。元々専門学生時代からYoutubeで配信をしていて、話をするのも好きだし、まだまだ発信したい! という欲で始めてみました。

 

――「stand.fm」の面白さ、難しさはどこにありますか?

坂口さん:仕事ではなく自分の趣味としてやっているので、すごく楽しいです! LIVE配信は自分でも何度かやってみたり、誰かの配信に参加してみたのですが、既に常連さんがいたり、twitterでつながっている人同士で集まっていたりするので、まだ暗黙のルールというか空気感をつかめていないですね(笑)

鍛治さん:リスナーから「レター」が届くのは、本物のラジオさながらで楽しいですね。この前は「人間とは……?」というレターをいただきました(笑)。声と言葉だけで、自分が思っていること全てを伝えるのはとても難しいです。

 

――どのような内容を、どれくらいの頻度で配信していますか?

坂口さん:サロンワークでお客さまとお話ししている内容、バタバタしてお話ししきれなかったことも含めて、電話のように気軽に話して配信しています。この間は10本分の放送を1日で録音しました。スマホがあればどこでも録音できるのですが、物音を拾いやすいので、自宅でまとめて録音して分けて配信しています。

鍛治さん:僕は映画や好きな食べ物について話していることが多いです。美容師なんですが、美容の話はほとんどしていないです……すみません(笑)。まだ始めたばかりなのですが、思い立った時に録音して配信しています。

 

“~ながら需要”にこたえる、他のSNSと一線を画すのが音声メディア

――他のSNSと「stand.fm」の違いはどこにありますか?

坂口さん:音声配信アプリは他にもあったのですが、オフラインでも使えるので「stand.fm」を選びました。電車での移動中や仕事中にBGMとして聞いてくれればいいなと思ったので。他のSNSとの違いは、きちんと画面を見なければならないか、そうじゃないかが大きいと思います。

鍛治さん:映像が出せたり、編集次第でいろいろと面白く見せることができる「Youtube」の方が、僕自身は楽しめると思いました。ただ、配信の気軽さでいくと複雑な編集が必要ない「stand.fm」が圧倒的に楽でしたね。あと、「stand.fm」は、短い放送のほうがたくさんの方に聞いてもらえるなと感じています。

 

――「stand.fm」を始めてよかったことはありますか?

坂口さん:いろんな方が配信していて、見てみると職業を明かしている方も多いです。そういう方の配信で、実際の自分のお客さまのお仕事の内容を深く知れたり、生活リズム、考えていることがわかるようになるのは、あえて聞けないことも知れてすごく有益ですね! もう1つ、気づいたことなのですが、話の仕方や言葉の選び方、なにより声が合わないと思う方は、性格というか。。。思いや心が合わないのかなと。音声メディアは、その人の「人となり」が他のSNSよりも、何なら直接会うよりも分かる気がします。

鍛治さん:この取材が来たこと。驚いたのですが、やっておいてよかったなと思いました(笑)

 

美容師の新たな武器になるかどうかは、未知数!

――他の美容師さんにも、おすすめしたいですか?

坂口さん:美容師さん向けの配信や、お客さまへの美容技術の話だけで配信しようとすると、どうしてもネタがきれてしまうと思います。いつものサロンワークでお客さまと話している内容を趣味の範囲で放送するのが、一番しっくりきています。自分がどんな目的で配信したいか明確にしてから始めるのがおすすめですね。リスナーとして聞くのは、仕事に役立つ内容もたくさん配信されているのでおすすめしたいです!

鍛治さん:同じお店のスタッフにも、まだ僕が「stand.fm」をやっていることは話していないのですが。配信を続けるのは大変だけど、聞いているだけでも面白いとは伝えたいですね。

 

――今後、「stand.fm」はInstagramのような集客ツールになると思いますか?

坂口さん:実は、「stand.fm」で私の配信を聞いて「こういう想いを持った美容師さんに髪をお願いしたかった」とお店に来ていただいた方がいらっしゃいました。まだ配信を始めて1カ月ちょっと、とてもうれしい驚きでした。お越しいただいた方は、自分の友達にいてもおかしくないような同じ雰囲気を持った方で、長く知り合いだったような不思議な安心感がありましたね。今後も自分らしく美容師を続けていくための、心が近く感じた方や想いに共感してくれる方に出会えるツールとしての可能性を感じました。

鍛治さん:僕は今年スタイリストデビューする予定があるので、デビュー後「stand.fm」を活かしていくことも考えたいですね。

 

聞けばきくほど、気になる「stand.fm」の奥深さ。リスナーとして聞くメリットも、配信するメリットも両方あるのは間違いありません。

時間という限られた資源を、仕事でもプライベートでも活かすための鍵として。また、お客さまと美容師の新しいマッチングを生み出すのも、声なのかもしれません。

 

 

さかぐち みなみ/1988年1月17日生まれ、神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校卒業後、kakimoto arms入社。現在スタイリスト11年目、二子玉川店に勤務。20代~40代の女性客、30代後半の男性客が多く、どちらからも隙間時間に利用できる「stand.fm」は好評。

かじ りんたろう/1997年2月11日生まれ、兵庫県出身。尼崎理容美容専門学校を卒業後、マーズインターナショナル入社。現在アシスタント4年目、mars soleil la mode店に勤務。シャンプーが得意技、褒めてくれるお客さまを心の支えに今年スタイリストデビューを目指す。

 

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