新規集客がますます難しくなっている今、リピーターのお客さんをいかに増やしていくのかが課題。リピーターづくりのヒントを、紹介客8割、新規リピート率95%を誇る二階堂 雪さんのサロンワークからひも解きます!
二階堂 雪[Rougy(ロージ)/東京・表参道]
星 麻子:写真
二階堂さんの「段階的」提案術
初回のお客には、まずは今までの不満や悩みを解決するための、「お悩み解決の要素」を多めに入れた提案を行う。最初から100%デザイン提案だと、これまで通っていた美容室の技術で何が不満だったのか、わからないままになってしまうからだ。
そして回を重ねるごとにデザイン提案の割合を増やしていく。悩みや不満解決ができればおのずと信頼がうまれ、「この人の絶対なら信じてみよう」という気持ちにさせる。
二階堂流、3つの提案ポイント
①飽きさせないパーマ提案
二階堂さんのお客さんの4割はパーマ施術を受けたことがあり、どのお客も1度はパーマを受けたことがあるというのだから驚き。重めのカットベースに、毛先つけ巻きで強めのリッジになるようパーマをかけ、そこから2、3回はパーマを活かしてデザインをリニューアルする。
②“新しい自分”を見つけてくれる
「その人にとって新しいデザインを探したい」と語る二階堂さん。美容師目線ではなく、お客にとって新鮮に見えることを意識しているという。レングスチェンジなどの大幅なイメージチェンジでなくとも、下記のお客のように同じレングスでこれだけ多様な女性像を提案できるのも、二階堂さんの大きな武器。
③コンサバ⇔アバンギャルドの提案の引き出しが多い!
二階堂さんのお客さまのテイストは実はさまざま。コンサバなボブスタイルのお客もいれば、大胆にサイドを刈り込んだボブやリッジの強いパーマスタイルまで、二階堂さんの手にかかればこれだけ幅広い提案が可能だ。この引き出しの多さが「飽きないデザイン」をうむ。
「今までにない!」って言われたい!
ついつい「いつもとおなじで」と言ってしまいがちな美容室でのオーダー。でも小さなイメチェンで、気持ちはぐんと変わるはず。飽きさせない提案で、リピーターを増やしていきましょう!
二階堂 雪[Rougy(ロージ)]
にかいどうきよみ/1984年1月9日生まれ。群馬県出身。群馬県美容専門学校を卒業後、都内1店舗を経てRougyのオープニングに参加。2016年、2017年JHA NEWCOMER OF THE YEARノミネート。美容専門誌、一般紙などで活躍する。
この記事は月刊BOB2018年6月号「勝ち抜け!Web集客時代 失客しない人がやっていること」の引用です。
失客対策・リピーターづくりに必要なヒントがたくさんつまった企画です。
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