新型コロナウイルス情報毎日更新中!!(2021年1月5日より)知りたいこと・調べてほしいこと・あったらぜひお寄せください

タイムパフォーマンスアップは他業種の“選択と集中”に学ぶ!

これからの働き方の指針は、総売り上げじゃなくて「タイムパフォーマンス」

先ごろ、こちら↑の記事で打ち出したように、小社は美容室における「成果」の指標を総売上から“タイムパフォーマンス”にしていきましょうと提案しています。人口が減少し、集客も求人も「数」が見込めない時代。限られた人・限られた時間の中で効率よく利益を上げ、お客さまもスタッフも幸せであり続けるために、経営と現場の共通の“モノサシ”の提案です。

そこで、9月1日発売の小社発行マネジメント誌面 月刊『NEXT LEADER』10月号内では、高い生産性のノウハウを持つ他業種にインタビューを敢行。サービス業、小売業はそれぞれ美容業と同じく難しい時代ですが、その逆境を新しい武器に変えた、それぞれの知恵をご紹介します。

 

\新型コロナ緊急企画/ 期間限定!『月刊NEXT LEADER』オンラインショップ販売開始のお知らせ

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染長期化に伴い、美容室経営が苦境に立たされています。
店長、幹部、経営者を対象としたサロン会員専門誌『月刊NEXT LEADER』では、そんな皆さんを応援するため、会員以外の方でも期間限定(2020年9月1日~)でオンラインショップにて購入できるようになりました。どうぞサロン経営を維持するためにお役立てください。

 

実例① 3.5坪で500万円売り上げる大繁盛ドリンクスタンド!

レモネード by レモニカの実例

会社情報 (株)レモネード・レモニカ

店舗数 41店舗(2020年現在/すべてフランチャイズ)
社員数 本部社員1名
本社所在地 石川県金沢市
HP https://lemonade-by-lemonica.com/

本誌でご紹介する1社目は、今全国に続々と出店拡大している「レモネード専門店」。‟ポストタピオカ”とフィーチャーされることもあるようですが、実はそのブランド立ち上げや戦略は練りに練られた普遍的なものだそう。生産性の高い「レモネード」というジャンルに目を付けた背景を、株式会社レモネード・レモニカ SV兼加盟開発室の田中将渡室長にインタビューしています。

田中室長
田中室長
当初はコーヒースタンド事業を計画していたのですが、スタート1週間前に「もっと面白いことを」と考え直すことになって。
改めて弊社事業(株式会社IMMが手掛ける飲食事業)のドリンクメニューの売上構成を洗い出すと、レモン飲料が安定して上位に入ることが明らかになったためです。
これまでのドリンクスタンドにない「レモネード専門」なら新しい文化を生み出せるということもあり、レモネード専門店という業態になりました。

こうやって選んだ主力商品「レモネード」は、実は原価が安定して抑えやすいというメリットが。そんな強みをいかして、利益率の高い大繁盛ドリンクスタンドとして成功した考え方や道筋をたっぷり教えてもらいました。

  • 徹底した省スペース、省コストのオペレーションで高い利益率を実現!
  • 「レモネード」に着目したアイデアのはじめの一歩は「メニュー分析」だった!

実例②5分単位の作業時間分析で2800万円分の業務効率化に成功!

ブックエースの実例

会社情報 (株)ブックエース

店舗数 26店舗
社員数 正社員97名 パート・アルバイト631名
本社所在地 茨城県水戸市
HP http://book-ace.co.jp/

続いては、書店チェーンのブックエース。今、電子書籍やネット通販の普及によって逆風を受けている印象の業界ながら、高い生産性を誇るとして業界内で注目を浴びています。パート・アルバイトさんを多く擁しながらも業務効率化を叶えた取り組みを、業務改善室室長・金子直記取締役に聞きました。

金子室長
金子室長
実地調査によって現場の作業を数値化したことがポイントですね。
書店業務って、実はとても縦割りで、長く務めるベテランスタッフさんの能力やノウハウに頼ってしまう属人的なところがあったのです。
それを「そういうものだ」と諦めず、全員で同じレベルのことができるように標準化・水平展開をしていく改革を行いました。

この改革の詳細は本誌にて。「作業時間」に対する多角的でシビアなチェック、それによる労働量の大幅な削減のプロセスは大いに参考になります。

  • レジ、掃除、品出し、すべての作業を誰が・いつ・何分かけてやっているか徹底的に洗い出し!
  • ベテランさんのベストプラクティスを共有することで全員の効率アップが可能に!

インタビューを終えてみて

まだまだ美容室は「サロン」として生産性を上げられる!

ヘアサロンの「サロン」は社交的集会や客間といった意味を持ちます。カット、カラー、トリートメントなど滞在時間も長く、お客さまとの接点が密で濃い。レモネード by レモニカさんの、たった3.5坪、約300~500円のドリンクで500万円を売り上げる仕組みを参考にすれば、施術外売上の接点はたくさん創出できそうだと思いました。

お客さまの滞在する2時間と少し。まだまだ「ほしい」に応える何かがきっとあるはずです。

美容室にも「誰にでもできる作業」はたくさんあるはず

書店さんの業務が「属人的になりがち」というのは知らなかった~! 勉強になりました。

そして、これは美容業との共通点でもあると感じました。スタイリスト、アシスタント、ネイリスト、アイリスト、ケアリスト……。もちろんそれぞれの専門家でないと提供できない価値がメインですが、全員でできる「作業」も探せば絶対にあると思いました。思い切って営業を録画してみるというのは、すぐにマネできる業務分析ではないかと思いました!

ぜひ、続きは本誌で……

レモネード by レモニカさん、ブックエースさんのインタビューは月刊『NEXT LEADER』10月号 特集「タイムパフォーマンスを高める」内に掲載されています。

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働き方改革の推進やママさん&パート美容師の戦力化にともない、経営指標として注目されるようになった「人時生産性」や「人時売上高」。
その重要性は“次回予約”とともに、コロナ禍を経ていっそう高まったのではないだろうか?
編集部では、これらの指標を「タイムパフォーマンス」と言い換え、店舗・スタイリストの“成長のモノサシ”へとバージョンアップする。
時短施術、客単価アップ、シフト管理など、パズルのピースを埋めるような最適化で経営効率を高めるノウハウを紹介する。

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