2020年もあと4ヶ月となりましたが、今年はどんなヘアが人気ですか!? やっぱレイヤー増えてますか!?
月刊BOBでは毎年12月号で売れっ子美容師さんたちに大規模アンケートを取り、翌年のトレンドを予測しています。2019年12月号で提案した2020年のトレンドは、ずばり「新・レイヤー!」
数多のカリスマ美容師さんたちが「今こそレイヤーを学び直すべし!」とコメントを寄せてくれました(→こちらの記事でチェック!)
マスク着用やリモートワークというライフスタイルの変化が、お客さまに「攻めのヘアスタイルをしたい」というマインドを持たせ、レイヤー人気にも拍車がかかっているみたいです♪
今回は19年12月号で提案した、今っぽいレイヤースタイルから3つをご紹介。カラーやパーマの組み合わせで提案でデザインは無限大∞!秋~冬スタイルの提案に生かしてみてくださいね★
カット重視/Belle飯田尚士さん提案「重さと動きでつくるマッシュウルフ」
トップの重さを活かしたマッシュウルフのポイントは、古く見せないための全体のバランス感。
飯田尚士[Belle(ベル)/東京・表参道]:ヘア&メイク
梅津正太:写真
①ペラペラウルフを回避するマッシュライン
②ランダムに動く重軽バング
③セイムレイヤーでえり足を首に沿わせる
①顔まわりのみにグラデーションを入れ、重めに設定。サイドにつなげてマッシュラインに。顔まわりを重ために仕上げることで、古い印象にならない今っぽい「ウルフ」に仕上がる。
②バングはバランスをとるためにスライドカットを入れ、おでこが透けるように毛量調整した。ランダムに毛束が動くようスタイリングでも調整。
③セイムレイヤーで骨格に沿うシルエットをつくり、メリハリを出した。毛先は重すぎず軽すぎないバランスを探りながら毛量調節した。
飯田尚士[Belle(ベル)/東京・表参道]
いいだたかし/1978年5月5日生まれ。東京都出身。窪田理容美容専門学校卒業。2010年にBelle表参道店をオープンし、現在都内に5店舗を展開。多数の女優やモデルから支持を集める。
カラーと組み合わせ/AND THE BRICKS 野口綾子さん提案「ピンクカラーの外国人風ハイライトをアップデート」
野口さんの一押しは自然になじませる暖色カラーでさりげなく「効かせる」ハイライト。ファッショントレンドでも流行中の「ピンク」カラーでカジュアルすぎないバランスがカギ。
野口綾子[AND THE BRICKS(アンドザブリックス)/神奈川県鎌倉市]:ヘア&メイク
梅津正太:写真
①くびれないマッシュウルフ
②自然なムラでシルエットコントロール
③2色目のピンクがなじませのカギ
①ベースはマッシュウルフ。バックはあえて顔まわりとつなげず、くびれないフォルムにして古いイメージを回避。野暮ったく見せないように中間部に毛量調整を施した。
②顔まわりはピンクのハイライトの量を増やして印象的に、バックは逆にハイライトの量を減らして引き締まって見えるように配置。ハチやつむじなど骨格が出る部分を暗くしているのもポイント。
③ピンク部分は、カラートリートメントとアルカリカラーの2色のハイライトを仕込んでいる。カラートリートメントは水洗してあえて褪せたような色味になるよう調整し、こなれた印象をつくり出す。
野口綾子[AND THE BRICKS(アンドザブリックス)/神奈川県鎌倉市]
のぐちあやこ/1980年10月15日生まれ。埼玉県出身。日本美容専門学校卒業。都内サロンの勤務を経て、2014年神奈川県鎌倉市にAND THE BRICKSをオープン。カジュアルで洗練されたデザインに定評がある。
パーマと組み合わせ/Cocoon SAKURAさん提案「クセ毛風インフォルムのショートレイヤー」
レイヤーでつくる軽い毛先に動きをあたえ、再現性を高められるパーマは見直すべき技術のひとつ。ヘムラインのみリッジを強めるパーマで、野暮ったさが逆に新しいバランスに。
SAKURA[Cocoon(コクーン)/東京・表参道]:ヘア
小野 楓[Cocoon]:メイク
梅津正太:写真
①ミドルのグラがフォルムの決め手
②コンパクトなアウトフォルム
③レイヤーでつくる適度な厚み
①今年らしい重軽な動きをつくるには、ミドルセクションに入れたグラがポイント。間にグラを挟むことで、トップとアンダーのレイヤーに重厚感が生まれる。
②インフォルムにデザインを入れる分、アウトフォルムはできるだけミニマムに仕上げるのが今っぽいバランスを生むポイント。ハチの出っ張りが気になる部分のみピンパーマで仕上げている。
③アウトラインはブラントなラインを残したのに野暮ったく見えないのは、アンダーセクションにレイヤーを入れているから。厚みと動きのある旬なバランスに仕上がった。
SAKURA[Cocoon(コクーン)/東京・表参道]
さくら/1984年4月17日生まれ。石川県出身。日本美容専門学校卒業。東京・表参道のCocoonのオープンに参加し、現在はディレクターを務める。コンテスト審査員やセミナーなどでも活躍する。
レイヤーもう古くないよ。2020年は、こなれて今っぽく見えるレイヤー。
従来のコンサバなレイヤースタイルから比べると、2020年のレイヤーはカジュアルでエフォートレスな、‟がんばりすぎないおしゃれ感”満載のスタイルにアップデートされています。
絶妙なおしゃれ感を生むレイヤースタイルの提案は、自分磨き欲が高まっているお客さまの気持ちもきっと上げてくれるはず。
秋冬のメイクやファッションと合わせて、ぜひ提案してみてくださいね★
今年の12月号もトレンド予測アンケート号です!11月1日発売!待て続報!
この記事は月刊BOB2019年12月号「新時代に必要な技術は『新・レイヤー』からの引用です。
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