家でも外でもがんばる、キャリア系ワーキングママ。「乾かす時間が惜しい!」「しっかりメイクする時間がない!」「でも仕事だからキッチリ見せたい!」
……時間に追われているからこそ、美容師に提案されたヘアが役立つ場面が増え、的確な提案次第でリピートの可能性が上がります!
「ママ指名No.1」として名高い武田さんに、支持されるコツを聞きました!
武田亮介[Sac.(サク)/東京・恵比寿]:ヘア
樗木 新[will creative]:写真
ワーママ支持ポイント4
1)すっぴんでもステキなカラー
OX3%×ワンメイクで生え際グラデ
実は肌のくすみを明るく見せやすいのが、デザインカラーよりもワンメイクカラー。
OX3%で仕上げれば根元の新生部が微妙に暗く残り、次の新生部と自然につながるので、伸びても放置感の少ないきちんとしたヘアを保てる。
赤み系カラー
出産前など、ノーメイクが増える時期には肌が明るく見える暖色がおすすめ。一押しは派手すぎずツヤめくピンクバイオレット系。
2)速乾カット
ミドルセクションの毛量を根元から減らせば、ドライヤーの時間を大幅削減可能。
毎日するドライだから、少しの時短でも印象に残り、リピートの糸口になりやすい!
顔周り・トップ・アンダーは重く残しておけばスタイルには影響が出ない。
3)耳掛けが落ちないカット
子どもと目線を合わせるためにかがんだり、デスクワークでうつむいたり。
ふとした場面で邪魔になる顔周りの髪。
耳から落ちてしまいやすいあご上のレングスでも、もみあげの後ろからイヤツーイヤライン前にかけて耳周りの毛量を減らしておけば、シルエットをキープしながら耳掛け強度アップが可能!
4)ワークタイムとママタイムの両方に寄り添うヒアリング
仕事によっては見栄えするスタイルが求められる一方、スタイリングにアイロンを使うのは子どもが小さいと危ないことも。
日頃の髪の扱い方を聞き出し、やりたいことや必要なこと、できることを整理して選択肢を提示しよう。
武田さんがママ顧客に必ず聞くこと
・毎朝の身支度の時間
・髪を束ねる頻度
・耳にかける頻度
・前髪をキープできるか
ワーキングママから支持されるためのお子さん攻略
時に厳しく、子どもの支持を得よう
Sac.にキッズスペースはないが、武田さんのママ客はほとんどが子どもを連れてくるという子どもからの人気ぶり!
人気の理由は子どもに甘いからではなく、ダメなことはダメと伝え、子どもが落ち着く環境をつくれること。子どもはストレスなく落ち着いて遊べてママに怒られずに済み、ママは子どもがうるさくしないかと気を使わずに済むので、子どももママも来たくなる。
静かにひとり遊びできる状況をつくるコツは、スキンシップを図って子どもとの距離を近づけること。
お子さん対応tips
・知らない人がいる空間では子どもは落ち着かないので、まずはスキンシップをはかって「知らない人」から「知ってる人」に格上げしてもらう。
・ちゃん付けや家庭でのあだ名など、くだけた呼び方で名前を呼び、距離を縮める。
・やっていいこと悪いことを明確に、約束事として伝え、破ったら注意する。
・食べ物や飲み物、ゲームをしていいのかなど、家庭でのルールを事前確認。
子どもに注意するコツ
まず約束を作って、挙手性で共有。
破ったら約束を再度確認する、という形が注意しやすい。
武田亮介[Sac.(サク)/東京・恵比寿]
たけだりょうすけ/1986 年2 月22日生まれ。静岡県出身。ベルエポック美容専門学校卒業。Tierraトップデザイナーを経て、2018 年4 月Sac. をオープン。ヘアカラーや似合わせカットに強く、セミナー講師も多数。
この記事は月刊BOB2018年7月号「6台客層徹底攻略」からの引用です。
この号では「個性派大学生」「事務系OL」「アラサーOL」「専業主婦」「ワーキングママ」「大人女性」の6つのジャンルに客層を分け、それぞれの客層に支持される美容師さんに取材。ターゲティングとその攻略を紹介しています。
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