YouTubeなどを見ているとよく目にする美容系の広告。痩身、脱毛、二重整形など……、商品の抱き合わせの比較対象として紹介される「美容医療」ですが、その選択肢がこんなに身近なんだと思い知らされます。さらに、3月からホットペッパービューティーさんが「美容クリニック」部門の掲載を開始しました。価格はクリニックによって幅広く異なりますが、美容医療と分類されるメニューのほとんどは保険適応外の自由診療なので、医療といっても自己負担。“美容にお金をかける”ことへのニーズの高まりを感じます。
そこで、筆者(ミドサー)が友人にリサーチしたところ、今すぐにでもやりたい美容医療は「シミ取り」ということが判明。中には「職場の先輩に『みんなやってるよ』と勧められた」という人もいるのです。
ほら、よく見て!
そういって顔を20cmくらいのところまで近づけてやっとうっすらシミがあるのが見えました(密です)
言われてみれば、確かにある。「あ、ほんまやな」と、筆者は答えました。「えー、シミとかないよぉー」というのは嘘だ。私たちは間違いなく歳を重ねている。
ですが、このソーシャルディスタンスの時代、こんな距離に近づくのはパートナーでも嫌…もとい、そんなにないのでは…?(個人の感想です) そこまでしないと見えない【シミ・しわ・くすみ】に10万円以上もかける前にもっとできることがあるのでは……
筆者は、去年弊社から発売した“ある本“が思い浮かんだのでした。
一斉を風靡したグレイヘアって覚えていますか?
『グレイッシュヘアのすべて』手束繭美・苫米地真弥
2018年の新語。流行語対象に選ばれた「グレイヘア」。白髪染めをやめ、白髪のある自分を受け入れたおしゃれや生き方を提唱するムーブメントの総称でした。美容業界内でも賛否両論が巻き起こりましたよね。ヘアカラーの新しい可能性を見出す人もいれば、身嗜みとしてのカラー習慣の否定だと警鐘を鳴らす人も。
そこで弊社から2019年に、その先進サロンとして新聞やテレビの取材に引っ張りだこでありながら、“白髪を染めない”ではなく“活かして楽しむ”ことを推奨するTANGA NILLA(タンガニーラ)の『グレイッシュヘアのすべて』を発売。「エイジングを受け入れて楽しむこと」と「一生ヘアカラーを楽しむこと」の両立を叶えるのが【グレイッシュヘア】だと定義したのです。
グレイッシュヘアが解決するのは「髪と頭皮」の悩みだけではない
まずは、TANGA NILLAが提案する【グレイッシュヘア】ってどんなものなのか。中身を見てもらった方が早いかと思います。こんな感じ!
ご覧の通り、めちゃくちゃオシャレじゃないですか?
いわゆる「若い世代に提案できそうなデザインカラー」のようなデザイン性であるところがポイントなのです。【グレイヘア=何もしない・ありのまま】と一線を画すのはそこ。
グレイヘアのよいところは
- 白髪の悩みや「染めなきゃ」という義務感から解放される
- 頭皮ダメージの蓄積を防げる
という点でした。ですが、TANGA NILLAが提唱する【グレイッシュヘア】なら、さらに
が可能なのです。
ここまでいうと、ヘアカラーが得意な美容師さんなら「ピン」とくるはず。
「ファッションカラーと同じ」が叶うということは、ヘアカラーで顔色や肌悩みを補正できるということなんです。
髪は顔のフレーム。このフレームを似合う色や求めるイメージを叶える色にデザインして、「お客さまが最も綺麗に見えるレフ板」に仕上げれば、実は【シミ・シワ・くすみ】を目立たなくさせることができますよね。大人になって若い頃に気にならなかったそばかすやシミが目に入って憂鬱になるのは、ひょっとしたら「真っ黒に白髪を染めるせいで目立っている」からかも……。
TANGA NILLAの“グレイッシュヘア”は5つのトーンでレシピの公式が決まっています。
お客さまの白髪比率や白髪分布に合わせて提案するものさしになります。
シミ・シワ・くすみを飛ばす+メイク提案
さらに、この『グレイッシュヘアのすべて』のすごいところは、そんなグレイカラー世代のお悩みと全身全霊で戦ってきたTANGA NILLAのお二人の提案力の結晶・メイク理論も大公開しているところです。
エイジングの悩み【シミ・シワ・くすみ】と、加えて【たるみ】。
これを厚塗りしないでカバーでき、しかも垢抜けてオシャレに見えるメイクのポイントは簡単に紹介すると次の3つです。
- 似合う色を見極める(パーソナルカラーをサッと診断)
- 似合う色「+ハズシの1色」の法則
- 整形級のアイブロウのポイントは「形と色調」と「描く姿勢」でキマる
その法則をもとに、表紙でご協力いただいたモデルさん(全員TANGA NILLAのリアルなお客さま!)の全パーソナルカラーデータとメイクのポイントが網羅されています。
めちゃくちゃおしゃれじゃないですかー!?単にパーソナルカラーとかの法則でガチガチに作り込まず、必ず「ハズシ色」でアクセントを作ることが最大のポイントなんだそう。そのアクセントに目線がいくことで、【シミ・シワ・くすみ】といったコンプレックスが目立たなくなるんですね。
↑のモデルさんの例でいえば、襟足のゴールド系のハイライトが「ハズシ」になっています。
「白髪染めの履歴を落としていく“移行期”はお客さまもくじけやすいものですが、単なる精神論やケア理論だけのアプローチでなく、こういったメイク提案まで包括的に行うことができることが重要です。女性はいつまででも新鮮におしゃれを楽しみたいものですから」
手束さん・苫米地さんはそう口を揃えます。
まだまだ美容室で解決できる悩みばかり!
髪型は顔のフレームと言いましたが、顔だけでなく全身のバランスも髪で決まります。顔色、頭身バランス、イメージ……いろんなことが「髪を変える」だけで解決するはず。
美容医療やエステ、メイクなど美容に関わる他分野の技術革新はめざましいですし、どんどん一般化すれば価格も利用しやすくくなるので、それ自体はよいことだと思います。ですが、まだまだ美容室の【ヘアスタイル提案】でもできることを取りこぼしていないか? そんなことを思いました。
3人に1人が美容医療に抵抗がないと答える時代の到来。それは、女性たちが「美容にお金をかけたい」時代ということです。カット、カラー、パーマやケア、美容師さんの技術や知識で彼女たちの悩みを解決でき、気分を盛り上げることができれば、まだまだ市場規模は広がっていくはずです。
オススメ!参考書籍
『グレイッシュヘアのすべて』手束繭美・苫米地真弥
(B5判/2冊組 128ページ・96ページ予定/本体価格 4,500円+税)
“グレイヘアブーム“の立役者・TANGA NILLA(タンガニーラ)がオープン以来16年間で向き合ってきた、グレイッシュヘア移行客のみなさん20名のリアルヘアと、ヘアカラーレシピ&スパ履歴を一挙公開。「脱・染めない」で白髪を装いながらヘアカラーを楽しむ独自の理論で、大人女性と第二のファッションカラー世代を謳歌してもらいましょう!
書籍の著者
手束繭美(写真前列中央左)/TANGA NILLAマネージャー。ヘアカラーはもちろんカットデザインからファッション、メイクまでトータルでの頼もしい提案により、同世代以上の顧客の支持が厚く、テレビ出演や新聞取材など注目を集めている。
苫米地真弥(写真前列中央右)/TANGA NILLA 本店店長。同店にはオープニングスタッフとして合流。グレイッシュヘア独自のカラーチャートや年間提案の法則など、基礎理論を構築。アシスタントへの落とし込みなど、教育手腕にも定評がある。
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